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国際宇宙ステーション(ISS)から送られてくる画像を受信する

ふとツイッターのタイムラインを見ていると、気になる投稿がありました。



VHF帯が受信できるアマチュア無線機や受信機とスマホを使うと、ISSから送られてくる画像が見られるらしい事がわかりました。早速調べてみると、アマチュア無線活動「ARISS“Amateur radio on Shuttle, Mir and ISS”SSTV event」の一環として定期的に行われているイベントで、今回は6月21日18:40~27日3時30分まで、145.80MHzのFMモードでSSTV画像を繰り返し送信している事が判りました。

ISSから送られてくるSSTV


SSTVは非常に古い画像通信手段で、アポロ11号の月面着陸の時に送信されてきた画像が有名です。画像を走査線毎に音に変換し無線で送信、受信機で電波を受信してその音をパソコンのアプリケーションでデコードするのが一般的でしたが、今の時代は無料のスマホアプリで簡単に出来てしまうのです(ここが一番の驚きでした)。

ISSで運用されているアマチュア無線機


ARISSプロジェクトでは、ISSのロシアのサービスモジュール「ズヴェズダ」に無線機が搭載されており、JVCケンウッド製トランシーバー「TM-D710E」から送信されているそうです。


受信方法

ISSから地表に向けて送信されたSSTV画像を見るためには、電波を受信し受信機のスピーカーから流れてくる音を、ROBOT36アプリというアンドロイドアプリでデコードさせてあげれば良いことがわかりました。



ISSは高度約440kmを飛行していますが、145MHzのVHFは遮蔽物が無ければ余裕で届きます。仰角60度程度あれば、小型の受信機でも受信ができるそうです。




最初のチャレンジ

上空のロケーションが良いスーパーの2階の駐車場で、モービル無線機(KENWOOD TM-V708)とダイヤモンドAZ507FXHアンテナ(利得:2.15dBi)を使用して受信してみました。


 無線機のスケルチを開けて待っていると、弱いながらもピロピロ音(SSTV信号)が聞こえてきました!もうこの時点で感動しています(笑)ただ、なかなか画像が現れません。どうやらノイズが多いと難しいようです。そうこうしているうちに、電波が止まってしまいました。



しばらく待っていると、非常に強力な電波が入感してきました!これなら間違いなく受信できるはずです。

実際に受信している様子 


そしてこれが受信できたISS-SSTV画像です。



この後、再び電波が停波し、しばらくして電波が送信され始めましたがISSが低空になってしまったため残念ながら画像の受信は出来ませんでした。やはり1枚の完璧な画像を受信するためには、仰角が60°以上あったほうが 確実に受信できる時間が長くなると思います。


ハンディ機でもチャレンジ

その後、何度か小型無線機でチャレンジしましたが、ロケーションが良い場所、ノイズが発生するような機器から離れる事(これ重要です)が成功する秘訣だと思いました。特に、スマホから発生するノイズの影響を受けるので、受信機には外付けスピーカー等を利用したほうが良さそうです。



 ライブ配信もやってみたのですが・・・・

YouTubeでISS-SSTV受信ライブ中継を行ったのですが、この時は残念ながら画像のデコードは出来ず・・・・その時のアーカイブが残っていますので、臨場感をお楽しみください(笑)



InSpacE SSTV MIR2 Diploma

受信報告を送ると、このようなdiplomaを頂けます。



追記
受信・デコード方法についての動画を作成しましたので御覧ください。

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