シンデレラフィット!笠井MRP接眼部にK-ASTEC WIFD鏡筒用 クラッチ付き「EAF取付アダプター」を取り付ける

 


概要

  • 笠井MRP接眼部専用品か!?と思えるほどのシンデレラフィット
  • クラッチにより、フォーカサーのモーター駆動/手動の切り替えが簡単に
  • 新型EAFと旧型EAFには互換性なし

笠井MRP接眼部

笠井トレーディングさんから販売されている笠井MRP接眼部は、クレイフォード式接眼部とスワップ可能な、最新のラック・アンド・ピニオン式の剛健なフォーカサーで、実質的にはV-POWER II接眼部の後継機といえる製品です。

所有している笠井GS-200CC準カセグレンには、もともとクレイフォード式の V-POWER II 接眼部を装着していましたが、重い機材を搭載するとスリップが発生し、安定してフォーカスを合わせることができませんでした。そこで、ラック・アンド・ピニオン式の MRP接眼部に交換して使用していました。

ただし、このMRP接眼部はフォーカサーの繰り出し量が比較的少ないため、眼視モードで天頂ミラーを使用する場合や、カメラ撮影時には、鏡筒とフォーカサーの間に M90接眼部延長リングを装着・取り外しする必要があり、その度に大きくフォーカサーを動かさなければなりません。

V-POWER II接眼部に装着したEAF。手動でフォーカスを合わせることができない

上の写真のように EAFを装着した状態では、手動でフォーカスを合わせることが実質的に不可能なため、わざわざモーターで駆動させる必要がありました。また、眼視モードでは、モーター駆動でフォーカスを合わすのは極めて面倒です。そのため、クラッチでモーター⇔手動を切替えられるK-ASTEC製のクラッチ付きEAFアダプターと同様の製品を、MRP接眼部でも使えることを強く望んでいました。

タカハシ TSA-120に装着したK-ASTEC製クラッチつきEAFアダプター

K-ASTECさんから出ているパーツが気になる!

そんな中、いつもお世話になっている K-ASTECさんのBlogを見ていたところ、WIFD鏡筒用のWIFD鏡筒用「EAF取付アダプター」のラインナップについてに関する記事を発見しました。以前から K-ASTEC さんでは、William Optics 社製 MINICAT 51 WIFD や RedCat 61 WIFD など、WIFD型ラック・ピニオン・インナーフォーカス機構用として、クラッチ付きEAFアダプターを販売されています。

WIFD鏡筒用「EAF取付アダプター」を装着した写真(K-ASTECさんのWEBより)

改めて写真を見比べてみると、笠井MRP接眼部のフォーカサー形状と非常によく似ていることに気が付きました。

そこで「ダメ元」で、K-ASTEC の 川野さんにメールで問い合わせたところ、適合のためには以下の条件を満たす必要があるとの回答をいただきました。

  • クラッチ軸を差し込む部分の内径:20mm以上、深さ:12mm以上

  • 金具を固定する部分の外径:33mmちょうど

  • 差し込み代:約10mm必要

  • クラッチ軸径:6.00mm

  • イモネジあり

早速、手元のMRP接眼部を実測したところ、すべての条件を問題なくクリアしていることが判明しました。

ただし、最も重要なポイントとして、フォーカサー下部のイモネジ位置と、クラッチ部品を固定するイモネジ位置が一致するかどうかは、実際に装着してみないと分からない点でした。

笠井MRP接眼部の各パーツのサイズ・位置


最近、ZWO社製EAFの仕様が変更され、軸径が 5mm → 4mm に変更されています。しかし、手元にあったのは旧型EAFだったため、在庫限りとなっていた旧EAF用クラッチ付き WIFD EAF-AD を注文することにしました。

2026/1/15 追記:K-ASTECさんのBlogに掲載していただきました。川野さんによりますと、新旧EAFの違いは上記の軸系だけではなく軸のY座標も異なるため、金具・EAF側のタイミングプーリーの仕様が異なっているそうです。

装着の様子



届いた旧型EAF用パッケージと内容物


MRP接眼部のノブを外した様子。


モーター側のタイミングプーリー。2mmの隙間をあけます

クラッチパーツを装着。懸念されていたクラッチを止めるイモネジの位置もピッタリ!





モーターブラケットも専用品とも思えるほどピッタリ!


完成です〜!




20cm鏡筒の場合、水平に置いてもモーターは鏡筒よりはみ出ません!
かっこいい〜!

なお、今回の事例は笠井MRP接眼部に限った話ではなく、スペックが合致する接眼部であれば装着できる可能性があります。ただし、最終的には 実際に試してみないと分からない、という点には注意が必要です。


実際の装着の様子の動画です


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