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イタリアの赤い電動フォーカサー PrimaLuceLab SESTO SENSO robotic focusing motor PART 3



イタリアの赤い電動フォーカサー PrimaLuceLab SESTO SENSO robotic focusing motor PART 1
イタリアの赤い電動フォーカサー PrimaLuceLab SESTO SENSO robotic focusing motor PART 2》の続きです。


PrimaLuceLab SESTO SENSO robotic focusing motorのスペックですが
・0.7­μm/ステップ +/-5%
・3200ステップ/回転
・最大重量荷重(垂直位置):7kg
・電源:10-15V。推奨12V 0.8A
・動作可能温度:−15〜50℃
・PCコントロール:SESTO SENSO software、ASCOM
・EAGLE COREからのコントロール対応
・温度センサーオプション
・バックラッシュ無し*

*モーター内部にギアを搭載していないのでバックラッシュはありませんが、減速微動装置のギア、ドローチューブのラックピニオンがあるため、どんなモーターを使ってもそちらが原因でバックラッシュが生じます。そのために、ASCOMドライバーにはバックラッシュ補正用のデータを入力する項目があります。




Windows用のSESTO SENSO softwareには、キャリブレーション、動作スピードの調整、フォーカサーロック機能、ポジション位置の表示など様々な機能があります。詳しくはマニュアルを御覧ください




ASCOMにも対応していますので、フォーカサードライバー(32bit、64bit)をインストールしてSharpCapやSequence Generator Proなどのキャプチャーソフトにあるフォーカスコントローラーからも調整が可能です。


PrimaLuceLabにはEAGLE COREEAGLE3というDSLR/テレスコープコントロールマネージメントシステムがあるので、このデバイスを経由してスマートフォンからSESTO SENSOを制御できます。



3200ステップ/回転とありますが、最終的な1ステップあたりのドローチューブ移動量は減速微動装置、ラックアンドピニオン、クレイフォード式ならばフリクションプレートとローラーベアリングとの減速比によります。

タカハシTSA-120の標準仕様のドローチューブの場合、ドローチューブトラベル長が865mm、その時のポジションが92,512だったので、

865,000μm / 92,512 = 9.3μm/ステップになります。





このポジション値はアプリケーション間で共通に表示されます。

SharpCapのフォーカシングツールを使えば、CMOSカメラから得られるリアルタイムの画像を解析し、Vカーブを容易に取得することが可能です。ワンショットずつ撮像画像を取得してからフォーカスを解析をするより、はるかに簡便にピントを合わせることが可能です。


下の写真は、実際にSharpCapでVカーブを取得した時の様子です。ポジション46640がもっともフォーカスがあっている事がわかります。この時は最初は200ステップでアバウトにフォーカスがあっている場所の前後で調整し、そして次にフォーカスがあっていそうな場所を中心に20ステップでポジションをずらしながら最終調整しました。この数値を記録しておけば、次回からのフォーカス合わせが大変楽になると思います。
#まだ試してはいませんが、SharpCap Pro版にすると、解析結果からオートフォーカスができると思います←期待!

#フォーカス位置は温度に依存し、光学系や鏡筒の温度変化によってフォーカス位置がズレてくるそうです。その場合、温度センサーを何処に設置すれば良いのか分かりません。露避けヒーターを鏡筒フードに設置した場合は、なおさらわからなくなりそうです。単純に気温だけ測っておけばよいのでしょうか・・・?



 SESTO SENSOの唯一のウィークポイントといえば、全ての機能を本体にインテグレートしているため、ハンドコントローラーが無い事です。つまり、PCもしくはEAGLE CORE/スマートフォンがなければ、コントロールが出来ない事です。

INDIドライバーが有志によって開発されているので、どなたかRaspberry PIでハンドルコントローラを作成してくれる人がいればよいのですが。。。

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