宙歌工房で蘇った!SVBONY SA401 APO EDフィールドスコープ用アイピースアダプターとSV109 T2延長チューブ
SJ-M経緯台を買ったら SVBONY SA401 APO EDフィールドスコープが生えたことを少し前に報告しましたが、同時に購入したアイピースアダプターSA406が、なんとフィールドスコープ側の仕様変更で使えなくなってしまっていました。
アイピースアダプタSA406がフィールドスコープの接眼部の奥まで入らないので、サードパーティーのアイピースが使えません。。
そんなことをXで嘆いていたら、ISS宇宙ステーションの激写で有名な宙歌さんが救いの手を差し伸べてくださりました!
さらに独自に組み合わせを考えたアダプターもフィールドスコープ接眼部に挿入する箇所が長くて入らなかったので、そちらも加工を依頼しました。その独自のアダプターについてまずご紹介しましょう。
SV109 T2延長チューブのインナーチューブは、T2おねじリング!
SA401フィールドスコープの内部にはT2ネジがあり、そこにアダプターをねじ込んで固定しています。つまりT2おねじのリングがあれば、色々なアダプターを介してフィールドスコープにアクセサリーを接続できるようになるのです。しかしT2おねじリングというのは、殆ど市販されておらず、バーダープラネタリウムから出ている T-2オスオスネジアダプター(#26)程度です。
SV401フィールドスコープの接眼部。T2ネジが見える
ある日、Amazonを見ていたところ面白いアダプターを見つけました。SVBONYから出ているSV109延長チューブ(リンクはアマゾン)には、M48バージョンとT2バージョンがあります。このリングは(下の写真だと)上がT2オス、下がT2メスになっていて、外側のチューブを回すとチューブが伸びて光路長を調整することができます。内側のリングを見てみると、ネジが切ってあってこのネジも実はT2おねじになっているのです。
SVBONY SV109 T2延長チューブ
アダプターを分解したところ。左側のパーツがインナーリングで、右側がアウターリング。
入ったー!しかしこのリングも接眼部の奥までねじ込めません。大丈夫かな・・・
このアダプターとスターベースから出ているM42 P0.75-M36.4リングとBORG 7314 31.7ミリアイピースホルダーSSを組み合わせると、 SA401のアイピースアダプターが完成するのです。
左のリングがスターベースオリジナルのM42 P0.75-M36.4リング、右がBORG 7314 31.7ミリアイピースホルダーSS。 さらにバーダープラネタリウムのハイペリオン アスフェリカル31mmという安価な割には非常によく見える素晴らしいアイピースがあるのですが、通常の2インチスリーブはもちろん、同梱されている1.25インチアイピースアダプターを使用してもSA401フィールドスコープではフォーカスがあいません。このアイピースは、鏡筒の根本がシュミカセネジ仕様になっていて、その状態でフィールドスコープの接眼部に充てがうと、なんと無限遠フォーカスが合うではありませんか!これはぜひアダプターを作成して星空を見てみたくなりました。
シュミカセネジ(SCT、2インチP1)-T2リングはバーダープラネタリウムから出ていますが(2インチシュミカセネジ/T-2メスアダプター #28)日本国内に在庫がないため諦めかけていたところ、たまたまオークションで他社製品を見つけました。
すごく丁寧な仕上がりです!きちんと面取り加工がしてあって、まるで純正品(以上の!)クオリティです!
奥まで入りました!!!!!良かったーーー!
そしてSV109 T2延長チューブ インナーリングは・・・
こちらも入りました!!!ありがとうございます!!!!
そして様々なアイピースでテストしたところ・・・ほぼ予想通り、1.25インチのアイピースはOK,ツアイスサイズのアイピースもOK。ただ、フラットナーレンズが対物側がついているイーソス系や賞月観星 XWA 13mmはNGでした。
今回、素晴らしいアダプターを作成していただいた宙歌さん、本当にありがとうございました。
SVBONYさんが新しいアダプターを作成していただける事になっていますが、それが届くまで時間がかかると思います。
この改良アダプターで、楽しいスコープライフを送ることができそうです。
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