時代の最先端を行く天体写真儀 [RASA8] を買ってしまった・・・・
思えば去年のクリスマス・・・
昨年末の12月24日にTwitterで呟いてたんです・・・・・
RASA8が欲しい・・・・(^^;) https://t.co/3ACbRFmRp9— RYO (@HDV_blog) December 24, 2019
遅い夏休みのとある日に、ようやくクリスマスプレゼント(自前)が到着したようです!
— RYO (@HDV_blog) August 21, 2020
いざ開梱!
二重の箱に梱包されてやってきたCELESTRON RASA8。
第一印象は・・・か、、軽い!
RASA8の正式名称はRowe-Ackermann Schmidt Astrograph 8"。略してラサッパチ君。接眼鏡を取り付ける事ができない、写真撮影専用のシュミットカメラの一種です。(詳しくは国際光器さんのサイトに書いてありますので御覧ください(さらに口径が大きいRASA11の話です)。)
RASA8は口径8インチ(203mm)、焦点距離400mm F2.0と、極めて明るい天体望遠鏡、もといアストログラフ、古めかしく言うと「天体写真儀」です。写真レンズの400mm F2.8よりもさらに明るいのですが、RASA8の口径はさらに大きく、いわゆるヨンニッパと比べて集光力及び分解能が大変高くなっています。もちろん光学系はそれと比べてシンプルなのでシャープさでも負けません。
シュミットカセグレンとの違いは、副鏡の位置に補正レンズがあって、光路がそのまま補正板よりも前方側へ導かれ鏡筒外へ。いわゆるプライムフォーカスという部分でCMOSカメラなどを接続し、撮影を行います。ただ、補正レンズからのバックフォーカスが極めて短く(補正レンズ面から 29mm)、CMOSカメラやミラーレスカメラなどではないとフォーカスが合いませんので、ZWOやQHYCCD等の円形CMOSカメラなどの使用を想定されています。そもそもカメラは補正板の前に装着することになるので、大きな投影面積を持つカメラの使用は星像への悪影響が懸念されます。後々わかってくるのですが、COMSカメラから出ているケーブル類の取り回し方法も十分に考慮する必要があります。
ZWO ASI294MC proを装着しEM-100赤道儀に搭載した様子です。鏡筒は短く軽量なので取り回しがしやすく、天頂付近でも三脚にヒットすることなく撮影できます。この軽さならばP−2Z赤道儀にも載っちゃうかも??
なお、RASA8はファインダーなどは当初から付いてきていませんので
- 自動導入の赤道儀
- ZWOのカメラ
- ZWO ASIAir (Pro)
- SkySafari等のプラネタリウムアプリ
2年前に購入したタカハシTSA−120は、単焦点〜長焦点まで眼視も撮影もいけちゃうオールラウンダーですが、そしてRASA8は広視野をハイパースピードで撮影できる時代の最先端を行く天体写真儀。この2台があれば、もうあと30年は新しい鏡筒は生える事は無いでしょう(きっと)w。
いざファーストライト
上記のセットに以前から持っていた(これを持っていた事自体、RASA8の購入動機にもなりました)STARIZONA RASA8-ZWO冷却カメラ専用フイルタースライダーにCELESTRONのUHC/LPRフィルターを装着し、まず狙ったのはM31 アンドロメダ銀河です。
ASI294MCPro Gain 364 わずか1秒露出がファーストライトでした。東京の都市部で1秒でここまで映るんですよ!?ちなみに撮って出しの映像は鏡像になっているため、最終的には反転を行う必要があります。
もうちょっと露出を伸ばして30秒露出だとこんな感じです。
もうちょっと露出を伸ばして30秒露出だとこんな感じです。
RASA8 M31を30秒露出 撮って出しだとこんな感じ。— RYO (@HDV_blog) August 21, 2020
TSA-120+レデューサーでも暗黒帯は簡単には出ませんよ? pic.twitter.com/zNWYPMl9Rq
ただ、この設定で2分間の露出をしてしまうと、私の環境では完全な露出オーバーになってしまいました。やはり都市部では光害カットフィルターを使用しても効果が及ばない位「明るすぎる」鏡筒なのでしょう。暗い夜空で撮影したらどうなるのか恐ろしすぎて夜も寝られませんw
驚きの撮影像
そして、今回、ASIAIR PROの機能を使って30秒 x 50枚をライブスタック。ダークとかフラットとか無し。仕上がった画面をキャプチャーし、スマホで画像処理しただけの結果がこれです!
パソコンで何十分もかけて画像処理して(しかもまだ上手ではありません・・・)、色がオカシイとかコンポジットが上手く行かないとか悩む必要はなく、スマホでわずか3分で仕上がってしまうだなんて、もうこれはコンビニ望遠鏡(いや、AISIAR PROが凄いんですけどね)とでも言えましょう!(←天リフさん向けw)
コンテストには応募せず、そしてPC画面ではなくスマホ画面でしか見ないわけですから、最終アウトプットのスマホの画面で綺麗に見えるように、そのデバイスで調整するのが「最終解」ではないかと、天体写真に復帰してわずかしか経たない初心者君は述べておりますw
夏の散光星雲の撮影は天候面や時期的に難しかったので、これからベストシーズンを迎える冬の星雲の撮影に期待が高まる今日このごろです。
コンテストには応募せず、そしてPC画面ではなくスマホ画面でしか見ないわけですから、最終アウトプットのスマホの画面で綺麗に見えるように、そのデバイスで調整するのが「最終解」ではないかと、天体写真に復帰してわずかしか経たない初心者君は述べておりますw
夏の散光星雲の撮影は天候面や時期的に難しかったので、これからベストシーズンを迎える冬の星雲の撮影に期待が高まる今日このごろです。
コメント
半年悩み続けて買わなかった自分を呪いたい