タカハシ V-1鏡筒 でコリメート撮影
手持ちスマホでコリメート撮影は難しい
接眼レンズにスマートフォンのカメラレンズを近づけて撮影するコリメート撮影法。やはり手持ちだと接眼レンズとカメラレンズの光軸が合わず、撮影がうまくいきません!Amazonなどの通信販売では、安価のコリメート用のアダプタが売っているので、それを調達すれば簡単なのでしょうが、今回は有り合わせの機材を組み合わせて撮影してみました。
V-1にTSA−120用のエクステンダーを装着
まず最初に、31.7mm (アメリカンサイズ)→50.8mm(2インチ)アイピース サイズアップアダプターの星像確認テストを行いました。結果はGOOD! やはり余裕のある設計の2インチアイピースの実力は、凄いと改めて感じました。さらにアダプターに延長筒を入れると視野が広くなることが判りました(前回の記事に追記しました)。古い鏡筒に2インチのアクセサリーが装着できるようになったので、TSA-120用のExtender ED 1.5Xを装着してみたところ、これも星像は破綻していません。ちなみに、この状態でV-1の焦点距離は1200mm F18.5です。賞月観星 XWA 13mmで92倍、テレビューのナグラーズーム(6〜3mm)で200倍〜400倍の高倍率を稼げます。
高倍率でも見やすくなったので、コリメート法で月面と惑星を撮影してみることにしました。しかし、見やすくなっても前述のようにスマートフォンを手で持って撮影するのは至難の業。そこで有り合わせの機材を集めてこんなアダプターを即興で作成してみました。
・CINE ARMSという撮影機材用アーム
http://www.kenko-pi.co.jp/horseman/16x9/CineArms.html
・マンフロットのスマホPIXIクランプ
https://www.manfrotto.com/jp-ja/pixi-clamp-for-smartphone-with-multiple-attachments-mcpixi/
・SMALLRIG スーパーロッドクランプ
https://smallrig.jp/clamp-mount-v1-w-ball-head-mount-and-coolclamp-1124.html
ずいぶんヘビー級なアダプターが出来上がってしまいました!!クランプをV-1のファインダー脚に挟み込むように固定して、スマホレンズとアイピースが並行になるようにアームを調整。このアームはクランプを締めると殆ど遊びが無くピタっと固定できるので位置合わせが大変楽です。
月面と木星、土星を撮影
今回のシステムはこんな感じです。- タカハシ V-1 (D65 fl800mm)
- アストロラーベ 31.7mm→50.8mmアイピースサイズアップアダプター
- タカハシ Extender ED 1.5X(fl1200mm)
- テレビュー ナグラーズーム 6mmで使用
- サムスンGALAXY S9のカメラで一発撮り。RAWで撮影し、Affinity Photoで現像・調整。
やはり、一発撮りでの撮影は肉眼ではよく見えているにもかかわらず、うまく描写してくれません。さらに、スマホ内部の画像処理?が行われているのでライブビューで見ているのとは違ったイメージが仕上がってしまいました。
月齢16.4の月面です。(下が北)
木星(上が北)
肉眼では3本の縞が見えます。太い縞はうねっているのが判りましたが、写真では残念ながら・・・。
土星(上が北)
なんとかカッシーニの間隙が見える?ような気がします??
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