TAKAHASHI P-2Z赤道儀の極軸望遠鏡明視野照明装置を作る
極軸望遠鏡のスケールが見えない・・・・
最近、タカハシの名機・P-2Zポータブル赤道儀(ディスコンです)の出番が多くなってきています。お気軽天体撮影はEM-100ではなく、P-2Z赤道儀の方が断然楽です。赤道儀なので当然極軸を合わせる必要があるのですが、この赤道儀は大変残念な事に標準で極軸望遠鏡の照明装置がついていません。過去にはタカハシからPライトという赤緯軸先端のネジ穴部分(M33.7P1という特殊仕様)に取り付けるパーツがあったのですが、これもすでにディスコンになっています。自作品その1
Pライトは、ヤフーオークションなどで時々出品されていますが、価格が1万円前後もしています。さらにこのPライトは、恐らくLR44などのボタン電池仕様なので、使いたいときに点灯しない恐れがあります。そこで今回は2つの自作品を作成することにしました。まずひとつはK-ASTECさんの2011年のブログ記事にあった常時点灯LEDの内蔵仕様です。3Vの大容量リチウムイオン電池に470kΩの抵抗を噛まして20年も持つとされています。そこでアマゾンでLEDと抵抗器、リチウムイオン電池を頼みました。
リチウムイオン電池は、直接はんだ付けをするのは大変危ないので、すでに配線済みのタイプにしました(Panasonic 専用リチウム電池(住宅火災警報器 交換用電池) SH384552520)。電圧3V容量1600mAh。
ブレッドボード上で接続テストをしてみましたがしかーし!!点灯しません!ひょっとしたら抵抗器の値が違うのかもしれません。そこで470Ωに変更してみると・・・・
無事点灯しました\(^o^)/
消費電流を測定してみると、2.38mA。
理論上、接続しっぱなしでも2.3年間は点灯しつづける計算です。
これを赤緯軸の下部キャップの中に両面テープで貼り付けて・・・・
若干明るいのでパーマセルテープで適当に調光して完成です。
自作品その2
うちのP-2ZはK-ASTECのAMD-1モータードライブが付いているのですが、本体にはLEDライト用の出力端子と調光器が備え付けられているのです。K-ASTECから専用品のLEDライトが2012年頃に販売されていましたが、今は無いので自作するしかありあません。
AMD-1のLEDライト用の出力端子(2.5mmマイクロモノラルプラグ)にテスターを当てて電圧を測定すると、可変抵抗によって0V〜4.5Vまで変化しました。ということは、自作品1のように抵抗器をケーブル途中に挿入する必要はありません。ちなみに、LEDの定格電圧は1.5Vで、3V以上の負荷を与えてしまうと壊れてしまうので注意が必要です。
赤道儀へのライトの設置ですが、超適当です。昔、PoleMasterをK-ASTECさんから購入したときに付属していた未使用のリングにネジ穴が空いていたので、そこに結線を通して終わり。配線がやや硬いので、適当にポン付けです。
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