2025年9月8日(月)の未明、月が地球の影にすっぽりと隠れ、赤銅色に染まる皆既月食が全国で観測されました。
前回は2022年11月8日、天王星食と同時に起きた極めて珍しい皆既月食でしたが、今回は3年ぶりの現象。しかも月曜日の早朝という条件の中、望遠鏡はあえて用意せず、「月食とともに変化する夜空」をテーマに、YouTubeでライブ配信を行いました。
夜空が暗さを増すなかで
午前1時27分、本影食が始まると月が徐々に欠け、夜空は一層暗くなっていきます。すると、それまで見えていなかった星々が次々と姿を現しました。月食が夜空全体のコントラストを変えていく様子は、まさにライブ配信ならではの体験です。
奇跡の火球その1(2:17頃)
皆既月食直前の午前2時17分ごろ、突然、月の東側に明るい火球が出現! 緑色の流星痕を残すほどの強烈な輝きで、画面の前の観測者を驚かせました。
なんと皆既月食ライブ配信中に火球を捉えました!https://t.co/j1hqJtHfv0#皆既月食 #皆既月食2025 #火球 #流れ星 #流星 pic.twitter.com/EdBiSBlZKk
— 天文楽者のRYOさん(星のソムリエ®) (@HDV_blog) September 7, 2025
皆既食の始まり(2:30)
午前2時30分になると、いよいよ皆既食が始まりました。広角カメラ越しでもはっきりわかるほど、月は赤銅色に染まり、幻想的な姿を見せてくれます。
奇跡の火球その2(2:38頃)
そして、午前2時38分ごろ。なんと再び火球が! 今度は月の北側に流れ、その瞬間をライブ配信でしっかり捉えることができました。
またまた皆既月食中のライブ配信中に火球が流れました!
— 天文楽者のRYOさん(星のソムリエ®) (@HDV_blog) September 7, 2025
02:38:47 八王子からhttps://t.co/B6I9so8BzG#皆既月食2025 #火球 #流れ星 #流星 pic.twitter.com/pQTnfE339i
まさか、月食中に2度も火球を記録できるとは思いもよりません。これは、今回の月食が明け方に重なり、流星が比較的出現しやすい西の空での観測だったことが幸運を呼んだのかもしれません。
サプライズのISS通過(4:13頃)
さらに午前4時13分ごろには、国際宇宙ステーション(ISS)が画面中央を通過! 油井宇宙飛行士が搭乗しているタイミングでの通過という最高のサプライズまで加わり、今回の配信は天文イベントのフルコースとなりました。
おはようございます
— 天文楽者のRYOさん(星のソムリエ®) (@HDV_blog) September 7, 2025
月蝕後半で、油井宇宙飛行士が登場する国際宇宙ステーション ISSを捉えていました
8倍速再生です。 #皆既月食2025 #国際宇宙ステーション #ISS pic.twitter.com/QwWaITPQJV
X(旧Twitter)での反響
火球の瞬間をXにポストすると、多くの反応が寄せられました。
「見ました!くっきりはっきり上から下へ」
「私も肉眼で見ました〜!皆既月食を眺めてたら火球が落ちてきて、二度見しました✨」
視聴者や同時刻に夜空を見上げていた人たちと感動を共有できたのも、SNS時代ならではの楽しみでした。
次回の皆既月食はいつ?
次回、日本で観測できる皆既月食は 2026年3月3日(火)ひな祭りの日の夜9時ごろ。今回のようなサプライズが再び訪れるのか、今から楽しみですね。(情報は国立天文台より)
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