AstroworkzのYouTubeより
ZWOスマートテレスコープのSeeStar S50/S30シリーズは,標準では水平・垂直方向で星を追尾する『経緯台モード』で動作しています.数分〜1時間程度の撮影ではあまり問題はないのですが,長時間露光になると,経緯台の宿命である視野の回転が発生してしまいます.それを防ぐためには,SeeStar 本体の水平回転面を赤道儀のように地軸と平行に合わせる必要があります.
世界中のユーザーの皆さんが工夫を凝らしてSeeStarを赤道儀化していますが,現在ZWOが正式に赤道儀モードを搭載するべく,ソフトウェアを開発中だそうです.
ニュージーランド南部のダー・フィールド在住の天体写真家であり,ZWOのグローバルアンバサダーであるSIMON LEWISさんが,現在の開発状況を動画で解説しています.
極軸合わせはSeeStar内蔵のGPS,ジャイロセンサー,そしてPlate Solvingを駆使して非常に簡単にできるそうです.赤道儀モードにするためには,SeeStar本体を傾ける必要があり,スカイウォッチャーの Star Adventurer Latitude (EQ)などのような水平・迎角を調整できるマウントが必要です.なお,本体とマウントのノブが干渉してしまうため,ノブを何らかの方法で延長するなど,少し工夫が必要になりそうです(三脚の雲台を傾けても可能ではありますが,バランスが合わない可能性がありそうです).さらに,SeeStar を本体電源ボタンを北極方向(北半球)に合わせる必要があります.
そう遠くない時期にベーターテスターが開始され,テスターのフィードバックが良ければ,すぐに製品化されるそうです(無料).詳しくは以下の2個の動画を御覧ください.
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