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『越えられない壁は無い!』自宅観測機材の強化、ふたご座流星群ライブ配信などなど

 

世界に一つだけ?唯一無二?見た目は超不安な自宅観測強化機材の完成です。
 
 さてこの「魅力的で危険なニオイのする」機材のご紹介の前に、今年もやってきました双子座流星群。今回は昨年と比べ満月近くの明るい月が一晩中夜空を照らすという最悪の条件でしたが、3日間連続でライブ配信を挙行しました。

 まず第一日目は12月13−14日の極大日前日。この日が最も天候が良いと予想されたため、マイナス9度にもなった山梨県の富士吉田市まで遠征して配信を行いました。しかしホント寒かった〜。


 二日目からは、遠征地の天候が悪い予報(しかも雪!)だったため、自宅からの配信に切り替えました。ところで、我が家のベランダには東西に3m近い高い壁があるため、三脚を設置しても壁からの照明の照り返しがひどく、まともに星空を撮影出来ません。

 数年前は脚立にP−2赤道儀を設置するなど無謀なことを試したりしましたねー。




 どうやって固定しているかといいますと、ナインソリューションズ 9.Solutionsの9.XS1005という大型クランプで脚立に固定しています。このクランプは、耐荷重 : 30 kgもある非常に強固なものなのです。P-2赤道儀の質量は約6kgなので、全然余裕なのです。なお、P-2赤道儀の架台下ネジをカメラ大型ネジに変換する特別なアダプターを遊馬製作所さんに随分前に作成していただきました。



 しかーし、これでも3mの壁を超える事が出来ず、天頂付近の空しか拝めることが出来ませんでした。

 そこで今年はこの壁を越えるべく、新兵器を導入しました。

 これだけだと、ちょと不安なので、ペットボトルを重しにできるバッグの「Hemmotop サンドバッグ 撮影用 三脚 ライトスタンドなどに適用 円筒型 スタジオサンドバッグ」アマゾンで2300円を同時に仕入れました。

 ライトスタンドの先端は、カメラネジ(大・小)が備わっているので、そこに以前購入したACUTER OPTICS「トラバース」を取り付けました。これにL型に組み合わせたアリガタとZWOの冷却CMOSカメラ、広角レンズを取り付け、スマホから自由自在にコントロールし、壁によって遮られていた空を縦横無尽に観測することが可能になります。なお、トラバースの質量はわずか約 0.8kg、レンズやCMOSカメラがそれぞれ0.5kgなので、合計2kg程度。耐荷重12kgもあるライトスタンドは十分耐えられる重さのハズです。

もっとも縮めた状態の様子です


 ビューン!と伸ばした状態。ちなみにフルで伸ばさなくても余裕で壁を越えました。


 もちろん風には弱く(2日間とも無風でした)、多少はぐらつくので、ワイヤーステーのようなもので補強すると安心かもしれませんが、トラバースをグルグル回すだけではほとんど影響は有りませんでした。

追記:今後の安全対策として、カメラの落下防止ワイヤーの設置やポールステーの設置などを検討しています。

 そしてこちらが極大日12/14の配信です。配信はATOMCAMの代わりに最近導入したTP-Link Tapo C120とCMOSカメラを順次切り替えて行いました。C120についてはまた別の機会にご紹介します。

極大日は予報どおり曇りゾラで、夜半前まで時々雨がポツポツと降っていましたが、午前2時以降に徐々に回復してきました。


 そして最終日の12/15も自宅からの配信となりました。今回も昨日同様C120とCMOSカメラの2台で配信。極大日を過ぎても、沢山の流星を見ることが出来ました。

他所の配信とは一味も二味も違う映像をお届けできたと思います。また次回、チャンスがあれば(できれば自宅からではなく、暗い星空を)配信したいと思います。

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