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奇跡がやってきた! 厚い雲に覆われてた状況から一転 ポンス・ブルックス彗星を捉えた! 【埼玉撮影編】

ここ最近やたら忙しくて中々星見ができない状況です。早朝や夕方に見られる彗星の撮影はなおさらで、その時間帯に撮影できるとするならば土曜か日曜だけ。更に天候や家庭の都合によりそれも中々達成できず・・・

前回、ポンス・ブルックス彗星(12P)撮影に出かけたのが3月16日で今年1回目という状況でした。そして昨日の4月7日日曜日夕方になんとか時間が取れたので再び撮影に行ってきました!

今回撮影に選んだ場所は。ひまわり静止画像のタイムラプスで判断して埼玉県坂戸市の某所。ここは2020年のネオワイズ彗星を撮影した場所です。けっして空が暗い場所ではないのですが、比較的晴れやすい埼玉中央部です。


しかし現着してみると上の写真のような状態。。。八王子方面や秩父方面からの雲が北に流れていて、遠くグンマー方面が僅かに晴れ間が見えています。

 

今夜は写真は無理かもしれんなー ということでフィールドスコープだけ出して観測準備開始。


まだ明るいので、堂平山観測所のドームをみつけたり・・・・

念の為、わずかな希望をかけて写真撮影の準備も。しかしこの場所が良くなかった・・・


夕方の彗星撮影は時間との勝負です。空が明るいため、赤道儀の極軸合わせはもちろん、Plate Solvingができない状況ですので、天体撮影用カメラで撮影対象を素早く導入するために、今回はタカハシ純正のファインダを同架。ファインダー用アリガタはK-ASTEC製です。
南側の空は晴れてるんだけどな。。。西空低空の空は絶望的。

暇なので満開の桜を撮影してみたり(笑)

南西方向のシリウスは見えてるんだけど・・・・
相変わらず西空はこんな感じ。


っと、ここでまさかの奇跡が起こりました!絶望的だった西空に、輝く木星が見えてきたではないですか!









急いで木星を手動で導入し、SkySafariで同期します。それからタカハシP-2赤道儀に彗星位置のコマンドを送信! そして・・・・・・・・



なんと絶望的な状況からまさかの奇跡的な晴れ間が現れました!!

しかしこの場所だと直ぐ先にある木に彗星が被ってしまうことが分かり、直ぐに位置を変更。 少しバタバタしましたが、ここで極軸を正確に合わせて再び彗星を導入。


なんとかバースト後のポンス・ブルックス彗星を撮影することができました。現地は2等星がやっと肉眼で見える環境でしたがIDAS DTD フィルターの近赤外線を透過する効果もあって、イオンテイルは無理でしたがコマとダストテイルを捉えることに成功しました。
 
Canon EF300mm F2.8 IS USM + ZWO ASI2400MCPRO (APC-C mode) + IDAS DTD + P-2 K-Asteck
30 sec x 8 live stack


彗星の位置



このあと直ぐに雲が出てきてしまって撮影終了となりました。

秩父連山に沈むポンス・ブルックス彗星。中央の緑のノイズのような点がソレ。


試しにM42オリオン座大星雲を撮影しましたが、この有り様。このような非常に悪い環境でも彗星が明るく写ったので、空がクリアな所だとポンス様はさぞかし凄かったのかと・・・

p.s.この場所はあまり撮影にはお奨めできません。。養鶏場の香ばしい香りが漂い、さらに田んぼに水が入ると蛙の大合唱と、数万匹によるユスリカの蚊柱が何本も立ち・・・・・・・・・・

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