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近赤外線で東京から天の川を生中継!

今夜は簡単なシステムで天の川を生中継

今夜も台風一過のおかげで空気の透明度が非常によく、大きな月が出ているにも関わらず、空が暗く絶好の?天の川中継日和となりました。そこで今回は比較的安価な機材で撮影システムを組んでみました。

天の川中継に使ったカメラはIMX462センサーを搭載したZWOの赤外線番長・ASI462MCというカラーカメラです。1/2.8"サイズのCMOSカメラで1944×1096 px、213万画素と、あまり高解像度のカメラではありませんが、ZWOのカメラの中では赤外線領域が非常に高感度のカメラの一つです。ただ、チップサイズが非常に小さい為、広角で撮影するためには、10mm未満の超短焦点レンズを使用しなければなりません。

そこで去年入手したKOWAのインダストリーCマウントレンズのLM6NC1Mを使用してみました。このレンズは6mm・F1.2と非常に明るいレンズで、KYOEIさんでも流星撮影におすすめと販売されているものです。

ところで、Cマウントレンズはバックフォーカスが短いため、レンズのリアエンド〜CMOS間にフィルターを挿入する余裕が無いので、対物レンズの前にフィルターを設置する必要がでてきます。このレンズにはフィルターを装着できるように、M30.5mm×P0.5mmのネジが切ってあります。

そこで家にある『お宝リング沼BOX(笑)』から適当に変換リングを探し出して、サイトロンの1.25" IR PRO640フィルターを装着してみました。ちなみに使用した変換リングは、M30.5→M49 AD、M49→M48 AD、M48→M42 AD、M42→1.25" ADと超複雑なリング沼となっております(笑)もうイヤ!


このレンズをこのカメラで使うのは初めてだったのですが、普通にM42-Cマウントレンズ変換アダプターを使って装着するとフォーカスが合いません!仕方がなく、この変換アダプターをフォーカスが出るところまで恐る恐る前に繰り出し、上記の写真のポイントでなんとかピントが合いました。どれだけ繰り出したのか測ってませんが、写真から判断しておそらく5mm程度のCマウント延長リングが必要なのでしょう。
 
※Cマウントレンズのバックフォーカスは17.526mm。一方、CSマウントレンズは12.526mm。ASI 462MCのフランジバックは12.5mm/M42で、CSマウントにピッタリと合うフランジバック。このレンズを使う為には、やはり5mm程度の延長リングが必要みたいです。




カメラを下記写真のように簡単に設置して、いざ配信開始です。配信方式はいつものようにiPadのASIAIRアプリの画面をYouTubeに流す方式。


フィルターをつけないで撮影してみると(10秒露出)、なんと淡く天の川が写っているではないですか!いままで他のカメラではこんな風には行きませんでした。まぁ今日は前述のように空気の透明度が高かったこともありますが、ひょっとしたら近赤外線の高感度特性が幸いしていたのかもしれませんね。


次にIR PRO640を装着して撮影してみると・・・
ちょっと蹴られてしまっていますが、天の川がものすごくエンリッチされて表示されています(なお露出時間などの設定は先程と同様です)これだけでも興奮してしまいますよね!
※2インチフィルターを使えば蹴られないかもしれません。その場合使用する変換リングは、M30.5→M49 AD、M49→M48 ADでOK!


映像がシャープではないのは、先程のように変換リングを繰り出してしまったため若干光軸がズレてしまっているためなのかもしれません。今後、調整してみたいと思います。


さてこちらが配信した動画です。この日もペルセウス座流星群が映し出されていて、楽しい動画になっています。

コメント

light from afar さんの投稿…
すみません。昨年のV-POWER接眼部にEAFを取り付けたツイッターを見つけました。
何をどうすればいいか分からず教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
popopokanta
天文楽者RYO さんの投稿…
こんにちは。
ご質問ありがとうございます。
今遠征中なので、後ほどお知らせいたします。
天文楽者RYO さんの投稿…
こんばんは。記事を書きましたので御覧ください!

https://hdv-blog.blogspot.com/2022/09/v-power-ii-eaf.html