白昼の金星食をYouTubeでライブ配信しました
天気が悪かった2021年11月8日の金星食
9年ぶりに見ることが出来た金星食。この日は日本全国的に天候の悪化が予想され、東京ではほぼ絶望的な天気予報でした。そこで今回は各自に晴れると思われた新潟県魚沼市まで遠征し、YouTubeライブ配信を行いましたのでその報告です。
配信場所
今回選んだ場所は高速のインターチェンジから降りてすぐにアクセスでき、トレイも常設されている新潟県魚沼市の「響きの森公園」に隣接する「子育ての駅かたっくり」の駐車場です。
現地に到着したのは午後12時00分ころ。金星食の開始が13:30過ぎなのであまり時間がありません。望遠鏡のセットだけならば余裕だなと考えていたのですが・・・・
使用機材
今回持参した機材は、先日入手した笠井トレーディングのGS-200CCクラシカルカセグレン(焦点距離2436nn)です。カメラはASI 294MM PRO。実は前日にビクセンさんがライブ中継に使う機材VMC260L(焦点距離3,000mm)を拝見して決定したのですが、この長焦点がアダになってしまいました。さらに白昼であること、薄雲を通すことが想定されたため、近赤外線で捉えたほうが良いと思い、定番のサイトロンのIR PRO640フィルターを使用しました。
まずiPhoneのコンパスを使って、北の方向に赤道儀の極軸を向け望遠鏡をセットしました。次に鏡筒に蓋をし、ファインダーの後方に手をかざして太陽がセンターに入るように望遠鏡を太陽に向けました。この時点でSkySafariで太陽に同期を取った後、金星に向けてGoToコマンドを送りました。
しかし、極軸が正確に合ってないため視野には金星は入っていません。当日の空は雲も多く、ファインダーでも金星を捉えることが困難でしたし、2436mmという長焦点の鏡筒では尚更です。
そこで難しい金星ではなく、比較的判りやすい月を導入することに変更しました。薄雲の中を探し続けること10分、ようやく月を捉えることが出来ましたが、今度はフォーカスを調整するのが非常に難しく、そこでも時間を大幅にロスしてしまい、結局掩蔽開始時刻には間に合いませんでした。。。残念。。
なんとか調整出来たので、今度は配信機材のセットです。こちらは特に問題なく設置完了で、あとは配信をスタートするだけとなりました。
配信中の様子も流せるように別途ビデオカメラもセット。
金星の出を捉える!
極軸が合ってないので、少しずつコントローラーを操作して修正していきます。そして金星が出てくるのを今か今かと待ち続けた所・・・・無事に出現を捉えることができました!(良かった!)時刻は14:39頃ですね。
この界隈はかなり強風が吹いておりシーイングが酷い状態でしたが、欠けた金星が出てきた時は感動しました!
配信のアーカイブ
こちらが当日配信した時のアーカイブです。39:47付近で金星が出てきている所を捉えています。
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