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2021.11.19 ほぼ皆既になる部分月食のYouTube配信 [Partial lunar eclipse]

初めての月食ライブ配信

2021年2回目の月食が11月19日に見られました。今回はYouTubeでライブ配信を行い、一部ではありますが皆様に映像をお届けする事ができました。

前日までは良い天気だったのですが、当日の関東地方の天気予報は晴れ時々曇り。最大食分を過ぎた頃に雲が取れる予報でした。そこで比較的雲が早く取れると予想された山梨・長野方面へ向かうことにしました。

フィールドからの配信は難しい

今回で3回目のフィールドからのYouTube配信でしたが、やはり自宅の安定したネット回線を使用した場合と大きく異なり、数々のトラブルが生じます。まず配信用の回線を準備するために最低でもdocomo LTEが使える場所を選定する必要があります。予め、ドコモのサイトでLETのサービスエリア内であるかを確認しておきます。さらに、配信用には様々な機器が必要になるので、いつも以上の電源の確保が必要です。

最初に到着した場所で機材をセットし、配信ができる状況になりましたが、突如この場所は17:30以降閉鎖すると伝えられました。現地のいかなる場所にも、ホームページにもこの情報は一切記載されていなかったので、困惑するばかりです。当方も予め担当者に伺っておくべきでしたが、もしホームページなどに情報が記載されていれば最初からこの場所は選んでおりません。なお、現地で知り合った方に色々手助けをしていただきました。本当に感謝いたします。


さて制限時間まで配信しようと考えましたが、あいにく雲が押し寄せてしまい月が見えません。以上の理由から、せっかく配信開始しても一時中断しなくてはならず、YouTubeの性質上、一度配信を止めてしまうと同じURLでの配信は不可能になってしまうため、ON AIRは行いませんでした。

場所を変更して配信開始

機材を撤収し、場所を変更して再度機材を組み上げます。時間がないので音声無しの最低限のシステムで組み上げます。なお、今回はタカハシTSA-120に35フラットナー、x1.5エクステンダー、これにEOS 5D mark IIIのHDMIから出力を得て配信するシステムです。


ここでまたトラブルです。配信機材からON AIRのシグナルを送っても配信が開始されません。機器をリセットしたり、再接続を行いようやく配信が開始されました。このように悪天候や数々のトラブルの為、配信の開始が遅れてしまい皆様にご迷惑をおかけしてしまいました。改めてお詫び申し上げます。

実際の配信映像

すでに最大食分を過ぎてしまい、一番の見どころ部分を配信できなかったのが非常に残念ですが、後半部分からお届けすることができました。フォーカスは前日にリハーサルを行ったときに合わせた状態でお届けしているので、若干甘いかもしれませんがご了承ください。


※参考までに、動画配信で必要になったデーター通信量は約10GBでした。


なお、こちらの映像はサイトロンジャパンさん、天文リフレクションさんの配信映像でも流れましたので、ご覧いただいた方もいらっしゃると思います。


様々なトラブルが生じた今回のライブ配信。この教訓を次回以降のフィールドでの配信に活かし、より高いレベルの映像をお届けできたらと思います。

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