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Windows 10でPoleMasterがカクカクしてしまう場合の解決方法

 

Windows 10でPoleMasterの挙動がオカシイ

2021/3/28 PM 追記あり

いままでWindows 8 でPoleMasterを操作していたのですが、新しいPC(Windows 10) で使ってみた所、どうも挙動がおかしくて使い物になりません。

そのオカシナ挙動とは、PoleMasterカメラからの画像が5秒に1枚しか送信されておらず、いわゆるカクカク動画になってしまって、実質使えたものじゃ有りません。


ノートPCをAC電源で接続し、PoleMasterアプリを立ち上げた時は順調に動いてました。ところが、一旦PCをバッテリー駆動に変えてしまうと、たちまち調子が悪くなってしまいました。

  1. AC接続でアプリを立ち上げ→順調に動く
  2. PCをバッテリーで動作させアプリを立ち上げ→カクカク
  3. 再びAC接続にし、アプリを立ち上げ→カクカク (泣)

色々調べるとCloudyNightにトラブルシューティングが掲載されていました。そこには動画をバックグラウンドで再生しっぱなしにするとか、パワーセッティングを変更するなど書いてあります。どうやらPoleMasterの挙動が、PCのパフォーマンス設定に高く依存しているようです。

解決方法1:電源オプションを「高パフォーマンス」モードにする

どうやら電源オプションの「高パフォーマンス」を選択すると上手くいくようなことが判ってきました。ただ、現在使用しているノートPCの電源オプションを見ると「高パフォーマンス」モードが有りません!


ネットを調べて見ると、いくつか解決方法があるようです。まずはこちらの記事にありますように、レジストリを弄って見ましたが、電源オプションには高パフォーマンスモードが表示されませんでした。

次に行ったのが管理者モードでWindows PowerShellを立ち上げ、コマンドを入力する方法です。コマンドは間違うと大変なのでこちらの記事を御覧ください。


なぜ3行も入力してあるのかは後ほど解説しますが、基本的に1回のコマンドでOKです。



そうすると、電源プランの選択またはカスタマイズに「高パフォーマンス」が表示されました。この状態でPoleMasterを動かすと、カクカクせずに上手く動作します。

ただ、この設定から他のモードに移すと「高パフォーマンス」が非表示になってしまいますので、再度PoleMasterを動かす場合はコマンドを入力する必要がありました(そのため複数回のコマンドを入力したスクリーンキャプチャーになってます)。

メモ帳などにコマンドを書いて置くと良いかもしれません。

2021/3/29 追記
観測地で毎度WindowsPowerShellでコマンドを打つなんてのは大変面倒ですし、間違ったコマンドを入力してしまうとまずいので、Microsoft Power Automate Desktopを使用して自動化させました。
2021/4/8 追記
このMicrosoft Power Automate Desktopですが、どうやらネット環境がないと出来ないようです。観測地でネット環境を接続できない場合は、Windows PowerShellからコマンドを打つ必要があります。

また、「高パフォーマンス」モードは非常にバッテリーの消費が激しくスリープ時間も短くなっているので、PoleMasterで極軸設定が終了したら他のモードに変更しておくと良いと思います。


解決方法2:加えて常時CPUに高負荷を与えてあげる必要あり

2021/3/28追記
しかし上記の状態でもPoleMasterを立ち上げて10秒程度経過すると、映像がフリーズ状態になってしまいます。そこで冒頭に記載した「動画をバックグラウンドで再生しっぱなしにする」等、CPU高負荷操作を追加して行う必要があることが分かりました。 
今回はWindows 10に標準にインストールされている3Dビューワを立ち上げておき、PoleMasterを立ち上げるとフリーズしなくなりました。ただし、この場合でも解決方法1の電源プランを「高パフォーマンス」に設定する必要があります。



3DビューワーならばCPUの負荷が高いだろうと試したところ、上手くいきました。



モデルは何でも良いので、適当に蝿を選択(笑)


コメント

天文楽者RYO さんの投稿…
その後、フィールドでテストを行ったところ、5秒間はうまく動いたものの再度カクカク現象が発生しました。電源モードを切り替えると、再度5秒間はOKでしたがやはり納得がいかない状態です。もう少し調査をします。もし改善可能な情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、コメントして頂けますと幸いです。
mugauchu さんの投稿…
 私の場合、QHY5L-IIとEZPlanetaryソフトの組み合わせで惑星撮りをしていましたが
パソコンを新しくしたらキャップチャー
しなくなりました。それで教示された方法を試したらうまくいきました。どうも
QHY CCD共通の問題のようです。それで指摘されている「この設定から他のモードに移すと
「高パフォーマンス」が非表示になってしまいます。」について電源プランを作成する方法
(https://pcysystem.net/pcysystem33)を行えば常時表示されます。試してみてください。
天文楽者RYO さんの投稿…
mugauchuさん コメントありがとうございます。

QHYCCDのドライバが原因なのかなと思いますが、QHYCCDが対応してくれないのは機種依存性のところがあり、すべてのユーザーで発生していないのが原因なのかもしれませんね。

「高パフォーマンス」が非表示の件は、なぜか今は問題なく表示されるようになりました。この挙動もよくわかりません(^^;;
天文楽者RYO さんの投稿…
mugauchuさん
ご教示いただいた方法はレッツノートではちょっとできませんでした。毎度面倒ですが、Windows PowerShellでコマンド入力を行う必要があります。この面倒な操作をMicrosoft Power Automate Desktopのような自動化ツールでワンタッチで行えるかな?

あと、やはり動画再生等のCPUに常時高負荷を与えないとだめっぽいです。この件に関して追記いたしました。
Unknown さんの投稿…
こんにちは。初めまして。私は、レッツノートでうまくいかずに、iTunesをインストールしたところ、うまくいきましいた。参考になりましたら。
mugauchu さんの投稿…
本不具合 発売元、天文ハウスTOMITAのCCDサポートに2019年12月18日付で
投稿されており、バックグラウンドで動画を流すという暫定対策が
提案されていましたが今だに根本対策となるドライバーの提供がない状態で
私のように新しいパソコンでQHY5L-IIが動作しなくなるという致命的状態が
長らく放置されていることにQHYというメーカーに対して不信せざるを得ません。
この記事を見るまで別のメーカーのCCDに買い替えようかと思っていたところでした。
天文楽者RYO さんの投稿…
Anonymousさん
>iTunesをインストールしたところ
なるほど、この方法もスマートで良いかもしれませんね。ありがとうございます!
天文楽者RYO さんの投稿…
mugauchuさん
>2019年12月18日付で投稿
Commentありがとうございます。探してみた所、FBのこの投稿ですね。
https://www.facebook.com/qhyccdjapan/posts/2652161071528701
あまり周知されていないような感じですね。。。

私はZWOでシステム構築をしてしまっているので、QHYのカメラは2台持っていますが、メインカメラはZWOです。開発スピードとサポート体制が全然違います。
天文楽者RYO さんの投稿…
電力制限を解除するThrottleStopというサードパーティ製ユーティリティがあるそうです。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/1316085.html
これを使えばカクカク動作が無くなるかもしれません?