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おかえり!はやぶさ2 地球スイングバイ撮影

 2020年12月6日の【リュウグウ&「はやぶさ2」おかえり観測キャンペーン】観測地点:084

表題のように、はやぶさ2の撮影キャンペーンというのがあるらしく、広大な視野を撮影できるRASA8の性能を試すべく、キャンペーン締め切りギリギリで申し込みしました。事務局より観測予定地における衛星の赤経赤緯データを頂き、ステラナビゲーター試用版にデータを入力。いざ撮影当日の夜!

なんと現地の天候は曇り

いつも近所(といっても車で20分)で撮影している地点を観測地として登録したのですが、なんと曇り空ではありませんか!地元はすでに晴れていたので、やむを得ず地元へ戻ることにしました。ただし、データを取得した登録地点と十数キロ離れてしまうため、予報位置もずれてしまうことになります。どのくらいズレるのかは全く予想できず、最悪の場合はやぶさ2を視野に入れることすらできない可能性がありました。ただ、曇って見えないよりかはマシですし、望遠鏡の設置時間を考慮するとあまり時間も残されていないので、急遽観測場所を探し出しました。


2020年12月6日 0:36頃

予報位置あたりに望遠鏡を向け、撮影開始。当初中々はやぶさ2は写ってくれませんでした。やはり位置が違うのか、あるいはこの望遠鏡の性能では無理なのか・・・そうこうしているうちに、細い線が映し出されました。


多分これがはやぶさ2だ!速い!そして色がついて見えます!お帰り!はやぶさ2! 観測地点084#おかえりはやぶさ2 pic.twitter.com/UJhVxMicGu

事前に紛らわしい人工衛星をあぶり出しておいたので、確信は無かったのですが、恐らくコレがはやぶさ2だろうと瞬間的に思いました。はやぶさ2は、普段天体写真で紛れて写し込まれる人工衛星とは違って、明らかに色が付いており、しかも高速に移動していました。

2020年12月6日 1:33頃

しかし、その後はやぶさ2を見失ってしまいます。衛星は太陽の光を反射することによって地上から視認できます。さらに太陽電池パネル等衛星の付属物の角度によって明るさが変化します。この時は、たまたま私の方向に太陽の反射光が届いていなかったのかもしれません。次に検出できたのがこの頃です。


2020年12月6日 1:46頃

ステラナビゲーターに頂いたデータを入力したのは02:00まで。その前には、はやぶさ2は地球の影に入ってしまい見えなくなってしまいます。


2020年12月6日 1:55頃

これがはやぶさ2を撮影できた最後のショットです。RASA光学系の為、得られたイメージは鏡像のため反転する必要がありますが、これは撮って出しの画像です。この頃の衛星の移動量はとても大きく、30秒露出1枚撮影するだけで視野の外へ出てしまいました。その約30分後、カプセルが大気圏突入する様子をNHKの地デジで見届け、帰宅となりました。

総括

一時は悪天候・観測地の変更に伴う予報位置がズレる心配など、前途多難なミッションでしたが、無事にはやぶさ2の撮影に成功しました。
はやぶさ2 地球の影に入る直前の様子



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