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光学系に追加したフィルターの厚みによる光路長の補正について

皆様御存知の通り、光学ガラスフィルターを追加することによって、光路長が変化してきます。特に、レデューサーなどの補正レンズではバックフォーカスが設定され、レンズ後端からCMOS/CCDセンサー面までの距離が決まっています。

補正レンズとCMOS/CCDセンサーの間にフィルターを挿入した場合、一般的に光路長が延長されるため、シム(リング状の薄い)などを入れてコンマ数ミリの調整を行う必要があります。この光路長は次の計算式で求めることができるそうです。

フィルターなどの厚さ(mm) d、フィルターの屈折率をNとすると、

光路長の伸び(mm) = d(1-1)/N

そこで、フィルターの屈折率を光学ガラスBK7の約1.5とし、フィルターの厚さ(thickness)が公開されているものをピックアップして表にまとめてみました。

光路長の伸び(mm) = d(1-1/N)主なフィルター
フィルターの厚さ(mm)  d 屈折率 N光路長の伸び(mm) 
1.01.50.3Astronomik CLS, Optolong (clip series)
1.11.50.4IDAS 玄天 LPS-D1 QRO, HEUIB-II QRO, ZWO LRGB
1.41.50.5IDAS/SEO LPS-P2-FF
1.51.50.5 
2.01.50.7Baader Planetarium UHC-S, CELESTRON UHC/LPR, Optolong
2.51.50.8IDAS LPS-D1, LPS-P2, NB1
3.01.51.0 
3.51.51.2 
4.01.51.3 
不明  サイトロン Quad BP 

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